閉塞性動脈硬化症

【記事監修】
あさくさ橋心臓と血管のクリニック
院長 高橋 保裕

院長 高橋 保裕下肢静脈瘤血管内焼灼術実施医・指導医https://www.jevlt.org/ja/

開院前に勤務していた大学病院や地域中核病院では、1万件近い心臓や末梢血管のカテーテル治療に携わり、様々な症例に対して豊富な治療経験を持ちます。
近年では「ライブデモンストレーションのライブオペレーター」として各学会に招待され、カテーテル治療を学ぶ多くの医師の前で治療を行うなど、技術指導者としても活動しています。
「患者様を自分のたいせつな家族と思って診療する」をモットーに、下肢静脈瘤日帰り手術(カテーテル治療)や一般循環器診療を行っております。

閉塞性動脈硬化症とは

閉塞性動脈硬化症とは腕や足の動脈が主にアテローム硬化によって狭くなる病気です。アテローム硬化とは血管の壁に脂肪などが沈着し、壁が病的に厚くなる状態です。多くは腕よりも足の動脈に起こります。腕や足の筋肉や皮膚は動脈から酸素を多く含んだ血液を栄養としているため、アテローム硬化によって、例えば足の血流が障害されると、足の筋肉や皮フに異常を来します。

閉塞性動脈硬化症の症状

歩行時の足の筋肉の痛みを自覚し、歩行を止めると改善します。血管が狭くなるに従い、短い歩行距離で症状を自覚するようになります。進行すると安静時にも足の指など痛みを感じます。さらに進行すると足先の色調不良(赤っぽい色や紫色)を認めるようになり、最終的には皮フの潰瘍(かいよう)や壊疽(皮フが黒色化した状態)の状態になります。

閉塞性動脈硬化症の治療

薬物療法

血液をサラサラにする薬剤(抗血小板薬)が主に使用されます。

カテーテル治療(血管内治療)

カテーテルといるプラスチックでできた細い管を血管内に挿入し、狭い部位や閉塞した部位をバルーン(治療用の風船)やステント(金属のパイプ)で拡張する治療です。局所麻酔で行います。動脈に対するカテーテル治療は、基本的には当クリニックでは行っていないため、必要な場合には院長がカテーテル治療のため勤務している医療機関あるいは患者様のご希望の医療機関へ紹介します。

外科的治療

血管の狭窄や閉塞が複雑な場合に行います。閉塞した動脈の先に血液が流れるように、人工血管や患者さん自身の血管を用いて血管をつなぎ、閉塞した部位を迂回する道(バイパス)を作ったり、狭窄や閉塞の原因になっているアテローム(脂の山)を切除したりします。通常はカテーテル治療に比較し、体への侵襲(ストレス)は大きくなります。当クリニックでは行っていないため、必要な場合には適切な医療機関を紹介します。

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