妊娠・出産によって悪化する可能性があります
太ももの裏側や内側に血管の目立ちがあり、生理の際に、膝裏の痛みや太ももや足全体の痛みやだるさが強い場合は、陰部静脈瘤の可能性があります。また、妊娠した際に大陰唇が腫れている場合にも陰部静脈瘤が疑われます。陰部静脈瘤は、妊娠中に悪化し、出産後には軽くなるという特徴があります。血管の目立ちは陰部から大腿内側、裏面にかけて見えづらいところにあることが多く見つかりにくいのも特徴です。症状に悩まれていましたら、お気軽にご相談ください。
主な症状
- 太ももの内側、裏側、膝裏などの血管が目立つ・ぼこぼこする
- 太ももや足全体のだるさや痛み(生理中に悪化する)
陰部静脈瘤の治療
症状を軽くさせるためには、弾性ストッキングが効果的です。根本的な治療には、硬化療法が期待されます。硬化療法は、直接患部にフォーム硬化剤の注射を行います。簡単な手法且つ高い効果をすることが期待できます。陰部静脈瘤の治療では、グルー血管内塞栓術や血管内焼灼術といわれる血管内治療は適応になりません。
放置しておくとどうなるのか
出産後は、女性ホルモンが急激に低下するため、症状は一旦軽くなります。しかし、生理や妊娠等によって、骨盤内の血液量が増加すると再発する可能性があります。静脈瘤はなくなるわけではありません。症状の改善のためにも、出産後は適切な治療を受けられることを推奨しています。