陰部静脈瘤

【記事監修】
あさくさ橋心臓と血管のクリニック
院長 高橋 保裕

院長 高橋 保裕下肢静脈瘤血管内焼灼術実施医・指導医https://www.jevlt.org/ja/

開院前に勤務していた大学病院や地域中核病院では、1万件近い心臓や末梢血管のカテーテル治療に携わり、様々な症例に対して豊富な治療経験を持ちます。
近年では「ライブデモンストレーションのライブオペレーター」として各学会に招待され、カテーテル治療を学ぶ多くの医師の前で治療を行うなど、技術指導者としても活動しています。
「患者様を自分のたいせつな家族と思って診療する」をモットーに、下肢静脈瘤日帰り手術(カテーテル治療)や一般循環器診療を行っております。

妊娠を契機に発症することが多く、生理時に症状が強くなります

妊娠・出産によって悪化する可能性があります妊娠中の女性ホルモン増加や骨盤内(子宮や卵巣)の血流量増加、子宮が大きくなること等が原因で、行き場を失った骨盤内の血液が、足に逆流してくることが陰部静脈瘤の原因です。太もも・膝裏や足の付け根の内側に血管の目立ちがあり、生理の際に、太ももや膝裏、足全体の痛みやだるさが強い場合は、陰部静脈瘤の可能性があります。

主な症状

  • 足の付け根の内側、太もも・膝裏などの血管が目立つ・ぼこぼこする
  • 太ももや足全体のだるさや痛み(生理中に悪化することが多い)

陰部静脈瘤の治療

硬化療法が有効とされています。硬化療法は、目立っている血管やぼこぼこした血管にフォーム硬化剤の注射を行う治療です。陰部静脈瘤の症状は、硬化療法により改善することが多いので、お気軽にご相談ください。妊娠中や妊娠直後、授乳中の方には、硬化療法は行っておりません。硬化療法ができない方には、弾性ストッキングの着用で症状が改善することが多いため、お勧めしております。また、陰部静脈瘤の治療では、グルー血管内塞栓術や血管内焼灼術といわれる血管内治療は適応になりません。

放置しておくとどうなるのか

出産後は、症状が一旦軽くなることが多いですが、生理などで症状が悪化します。また、閉経すると症状が改善することが多いです。

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